愛三工業株式会社
アイサンコウギョウカブシキガイシャ
- 1001人以上
- 製造業/その他
| 所在地 | 〒474-8588 愛知県大府市共和町1-1-1 |
|---|---|
| URL | https://www.aisan-ind.co.jp/ |
| 社員数 | 2573名 |
| 業種 | 製造業/その他 |
- 業務内容
- 自動車部品の製造・販売
健康経営に関する
自社のセールスポイント

2018年6月の「健康宣言」発信以降、本格的に健康経営に取組み、「従業員がイキイキと輝き働きがいを感じ続けながら活躍できる企業」を目指しています。
健康保健組合・労働組合と共に、従業員の心身の健康維持・増進、疾病の未然予防対策に取り組み、従業員の行動変容に繋がる情報展開・施策導入を継続し会社の健康風土を醸成。本格的な取組みを開始しして以来、健康経営優良法人(ホワイト500)に7年連続で認定、健康経営銘柄2025に初選定されています。
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取組状況について
受診勧奨の取組
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- 期間
- 2021年04月~現在継続中
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- 取組内容
- 病気の早期発見・治療を目的に2021年度から、人間ドック対象者年齢を40歳以上から35歳以上に拡大。2022年度からは人間ドック休暇導入、5つのがん検診を受診できるようセットコース(愛三基本コース)を各健診機関に設定し漏れなくがん検診を受診できるよう仕組み化。受診費用は健保と会社で負担し、従業員は無料で受診できる環境を整え、人間ドック受診率の向上を目指している。
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- 取組に対する成果
- 2024年度の人間ドック受診率は82.1%に向上(2020年度比:+19.8%)
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- 工夫したところ
- ・社内HPに「人間ドック申込ページ」を開設、情報を集約し申込をサポート。
・各がん種の検査内容、ドックと定期健診との違い等を朝礼資料やHP等で発信。
・「こころに響く啓発活動」をモットーに興味喚起する様々なポスターをナッジも活 用しながら作成。申込期間2か月前より、隔週で更新し全社に展開している。
・がんサバイバー講演会を実施。病気の早期発見・治療の重要性の認識を深めた。
保健指導の実施
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- 期間
- 2018年10月~現在継続中
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- 取組内容
- 特定保健指導は、2018年度から健康保険組合と協力して社内でも実施。従業員の特定保健指導を会社が対応し、就業時間内の実施も可能にすることで実施率の向上を図っている。2022年度からは、ICTも活用し保健指導を実施。実施率の向上と共に、特定保健指導対象者率の低減を目指し禁煙活動・運動習慣者率向上と合わせて各種活動を実施している。
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- 取組に対する成果
- 2024年度の特定保健指導実施率は83.1%(2020年度比+28.2%)
2024年度の特定保健指導対象者率は13.9%(2020年度比-3.6%)
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- 工夫したところ
- ・特定保健指導対象者となり得る若年層(35~39歳)に対し「プレ特定保健指導」を 継続して実施している。
・リピーター(前年度も対象者)対策として前年と異なる委託先を選定。
・社内実施もあるが、即時改善を促すために人間ドック先での受診を勧奨。
禁煙対策
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- 期間
- 2020年10月~現在継続中
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- 取組内容
- 2020年10月より敷地内全面禁煙を開始。「周囲の応援による禁煙達成率アップ」と「喫煙者に寄り添い応援する風土醸成」を目的に禁煙イベントを毎年継続している。2023年には、オンライン禁煙支援プログラムをプレ導入。2024年に受動喫煙防止から卒煙支援のフェーズに入った段階で、社長より「卒煙宣言」を発信しオンライン禁煙支援プログラムを本格導入。「社内の卒煙の先輩」からの情報共有や禁煙相談会等を実施し、2025年には再び「続・卒煙宣言」を社長メッセージとして発信し「会社を卒業しても健康でいて欲しい」を伝えながら、禁煙・卒煙活動を展開している。
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- 取組に対する成果
- 2024年度の喫煙率21.6%(2020年度比:-6.9%)
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- 工夫したところ
- ・前年のオンライン禁煙支援プログラム卒煙者の成功体験を毎月の禁煙デーに公開、 参加者への継続的な励ましを実施。
・2025年度は、「卒煙の先輩」との禁煙相談会を気軽なお茶会として実施。
・「続・卒煙宣言」として社長メッセージ動画を作成し食堂等で展開。
・卒煙達成者等には社長からの表彰も実施。
50人未満の事業場におけるストレスチェックの実施
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- 期間
- 2016年07月~現在継続中
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- 取組内容
- 全従業員と希望のある派遣スタッフを対象にストレスチェックを実施している。2024年度から各職場代表に向け、集団分析結果を活用した職場環境改善セミナーを実施。高ストレス者だが面談を希望しない従業員へは事後フォローを充実させ、疲労蓄積度チェックリストでのストレス状態の再確認・セルフケア等に繋げている。
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- 取組に対する成果
- 製造部門にもQRコードを配布し全従業員をWeb受検に変更したことで、即時結果を確認し速やかにセルフケアに繋げることが可能となった。またWeb化により受検率も上昇し高ストレス者面談も早期対応が可能となり、高ストレス者率は低減している。
2024年度の受検率は96.2%(2020年比:+1.4%)
高ストレス者率は6.7%(2022年比:-1.9%)
※2022年から高ストレス者評価基準を愛三基準から「厚生労働省基準」に変更
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- 工夫したところ
- ・高ストレス者へセルフケアパンフレットを配布、海外赴任者含め社内外の相談窓口
を案内。
・高ストレス者面談を希望しなかった従業員に対し、約4か月後に厚労省の「疲労蓄積 度チェックリスト」を実施。この時点でも高ストレスが継続する希望者には心理士等への面談でフォローしている。
健康増進・過重労働防止に向けた具体的目標(計画)の設定
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- 期間
- 2018年10月~現在継続中
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- 取組内容
- 健康経営戦略に基づき、プレゼンティズム・アブセンティズム・ワークエンゲージメントのKGI、各種健康管理数値のKPIを設定し、経年で推移・各種数値の相関を見ながら制度の見直しや施策を導入している。
また休職者数(メンタル・疾病)の数値目標を管理し、適宜労働環境の見直しやメンタルヘルス対策を講じている。
産業医または保健師が健康保持・増進の立案・検討に関与
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- 期間
- 2018年08月~現在継続中
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- 取組内容
- 健康経営推進の事務局となる「健康推進グループ」を設置、保健師等を配置し健康維持・増進対策の各種企画立案・展開を実施している。保健師作成のEラーニング、セミナーを定期開催し従業員のヘルスリテラシー向上に取り組んでいる。また2024年より開始した骨密度測定会では、結果説明とアドバイスを保健師より実施している。
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- 取組に対する成果
- 社内保健師作成のEラーニングは年に3~4回配信(各実施者数:約2,000人)
2024年度は、保健師セミナーを毎月実施しているが参加者数は100名を超え、平均満足度は89.1%とニーズ・満足度ともに高い状態である。
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- 工夫したところ
- ・製造部門の従業員もEラーニング内容を学べるよう朝礼資料に同じ内容を展開。
・保健師セミナーは、就業時間内に各事業所が参加しやすいようオンライン参加も可能とし、社内HPにアーカイブ・作成資料も掲載している。
・保健師セミナーの実施内容は、アンケートを取得しニーズを把握。
管理職及び一般社員それぞれに対する教育
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- 期間
- 2018年10月~現在継続中
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- 取組内容
- 毎年、外部講師を招いた健康講演会を実施している。また管理職キャリアプランセミナー、各部への出前講座でメンタルヘルスやロコモティブシンドローム、栄養指導などを産業カウンセラーや保健師により実施している。
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- 取組に対する成果
- 2024年度健康講演会参加者数649名、満足度94%
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- 工夫したところ
- ・2024年度の健康講演会では、毎年ニーズが一番高い「快眠」をテーマに疲労医学の専門医による講演を実施。
・ロコモ度チェックの実践により現在の身体の状態を把握し、自分事として捉えられるよう工夫。運動習慣の必要性、動機付けとなるよう実施。
・社員食堂や売店にある食品の中から栄養バランスの良い組み合わせメニューを提示、社内でできる食生活改善など身近なところより生活習慣の見直しを提案。
適切な働き方の実現
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- 期間
- 2015年04月~現在継続中
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- 取組内容
- 働き方改革推進のため、年次有給休暇取得率の目標設定やフレックスタイム制度など業務の繁閑に対応した制度を導入している。2021年度からは在宅勤務制度を導入し、より柔軟な働き方も可能としている。2025年度からはワークライフバランスの向上を目的とした「ライフ休暇」を新設。
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- 取組に対する成果
- 2024年度の平均有給休暇取得日数:16.7日
2024年度平均年次有給休暇取得率:18.7日
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- 工夫したところ
- ライフ休暇に、既存の休暇制度である生理休暇も包含し利用しやすさを向上。
コミュニケーションの促進
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- 期間
- 2015年10月~現在継続中
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- 取組内容
- 各種ボランティア活動(地域清掃、健耕サポーター:人手不足で悩む農家への農作業支援制度など)の実施や職場レクリエーションの費用補助を実施している。また健康管理アプリPepUpによるウォーキングラリーでは、チームで参加が可能とししコミュニケーションツールとして活用している。また社内ではTeamsを活用し従業員間および各部署間でのコミュニケーションの促進を図っている。
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- 工夫したところ
- 在宅勤務のコミュニケーションツールにTeamsを活用し、メンタル不全防止に役立てている。個人での取組みとなりがちなウォーキングアプリツールをチーム制かつ社会貢献に繋がるイベントとし、会話の糸口にもなる工夫をした。
治療と仕事の両立支援
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- 期間
- 2000年10月~現在継続中
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- 取組内容
- 休業期間中に産業医や職場上司との面談を行うなど、本人の状態や希望を考慮しながら復職を検討している。復職後も定期的に本人と上司へ産業医面談を実施し、本人の状況を踏まえた働き方を支援している。
また不妊治療と仕事の両立支援のため、「男女共通課題」として不妊治療セミナーを継続して実施、2025年からは家族のことも相談できる窓口を外部機関と契約導入。
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- 工夫したところ
- 治療と仕事の両立支援のために、がんサバイバー講演会では様々な立場で聴講できる内容を実施し、支援への理解も深める機会とした。
また不妊治療においては、外部の相談窓口と契約することで従業員の気持ちにも配慮しながら無料のスクリーニング検査も同時に可能としプレコンセプションケアにも繋げている。
食生活の改善
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- 期間
- 2019年10月~現在継続中
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- 取組内容
- 保健師による骨密度測定会を実施し、結果に基づいた骨強化の食事指導を実施している。また保健師セミナーにてバランスの良い食事の選び方、食べる順番や時間帯、各疾患に合わせた食事の注意ポイントなどを教育している。
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- 工夫したところ
- ・骨密度測定会参加者とマンツーマンで結果説明、食事や運動のアドバイスを実施した。
・栄養バランスの良い食事の選び方や血糖値スパイクを考慮した食事の摂取方法などを図示しながら説明し、食事面でのヘルスリテラシー向上を図っている。
運動機会の促進
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- 期間
- 2018年10月~現在継続中
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- 取組内容
- 2024年度より、健康管理アプリPepUpによる事業所主催のウォーキングラリーを実施している。また、健康チャレンジ期間(毎年10~11月)には自分の状態にあったチャレンジコースを選択できる仕組みを作り、運動機会を提供している。
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- 取組に対する成果
- 会社主催のウォーキングラリーでは、「首位チームの平均歩数×5円(御縁)」を日本財団のHEROsに寄付をするイベントとし、自身の歩数(運動)が社会貢献に繋がることが参加意欲を高め、「運動するきっかけになった」と回答した参加者は57%に。
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- 工夫したところ
- ・運動と社会貢献を結び付け、参加意欲を喚起した。
・ウォーキングラリーでは、チーム対抗とすることで歩数アップを狙いつつ、楽しみながら実施することでコミュニケーションの活性化、運動習慣のきっかけづくりとなる工夫をした。
従業員の感染症予防
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- 期間
- 2004年10月~現在継続中
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- 取組内容
- ・保健師による感染症Eラーニングを作成。
・常時アルコール消毒液とうがい薬を設置。
・インフルエンザ予防接種を就業時間内に社内で実施。
・健康診断時、風しん抗体検査も同時に実施。
長時間労働への対策
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- 期間
- 2016年04月~現在継続中
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- 取組内容
- 働き方改革の一環として、長時間労働を抑制。組合員は36協定により月45時間・特別条項70時間を厳守。管理職へは、2~6ヵ月平均80時間以下を強く管理している。
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- 取組に対する成果
- 2024年度の管理職の残業80時間以上超延べ人数:17名
2024年度の残業45時間超の従業員の延べ人数:984名
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- 工夫したところ
- 業務効率化・改善を目標に、管理職が率先して行動をしマネジメントする風土を醸成しようと呼びかけている。
メンタルヘルス不調者への対応
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- 期間
- 2000年01月~現在継続中
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- 取組内容
- 各事業所の健康相談室が相談窓口となり常に相談可能な環境を整備。また相談しやすさを鑑み、社外にも相談窓口を設けている。
・社内臨床心理士によるカウンセリングの定期実施。
・社内産業カウンセラーによるメンタルヘルスケアの実施。
・セルフケア教育(新入社員・キャリア社員)を毎年実施。
・2024年度は毎年10月~11月の健康チャレンジ期間に心身の健康管理を目的に「セルフケアチャレンジ」を実施。
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- 取組に対する成果
- 2024年度のセルフケアチャレンジでは、各自目標を設定し、コース別に生活習慣の改善に取り組んだ。メンタルヘルスケア項目である「3GoodThings」は全参加者が実践し、62%に効果がみられた。セルフケアチャレンジによる心身の変化として、「身体が軽くなった」、「ストレスが軽減した」、「寝つきや寝起きが良くなった」等の変化がみられ、目標達成率は79.9%と高い結果となった。
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- 工夫したところ
- ストレスに対し早期に対処できる従業員を目指し、折に触れて「セルフケアの重要性」を繰り返し発信(ポスター、ニュース、教育)している。
女性の健康保持・増進に向けた取組
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- 期間
- 2019年09月~現在継続中
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- 取組内容
- 2019年に取得した全女性従業員アンケートからの課題「女性自身のヘルスリテラシー向上」「女性の健康課題への理解不足」を改善するために、対象者を段階的に変更しセミナー等を実施してきた。「不妊治療も更年期対策も男女共通の課題」の認識を浸透させるよう、連続してセミナーも実施。その結果、現在では女性の健康課題への理解が深まり就業時間内に女性の健康週間イベントも実施できる風土に変わってきている。
2024年度の女性の健康週間イベントは、「AI姿勢健診」と姿勢改善に繋がる「ヨガ講座」を二部制で実施することができた。
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- 取組に対する成果
- 不妊治療は男女共通課題であり、治療と仕事を両立しやすい風土を作っていきたいとの声が、職場や参加者アンケートから聞こえるようになってきた。2024年度女性の健康週間イベント満足度は92.8%(AI姿勢健診)、92.2%(ヨガ)の結果となっている。
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- 工夫したところ
- 「AI姿勢健診」では、測定結果を確認するだけでなく理学療法士から「現在の姿勢から予測される将来の身体の状態」の説明、対策としての運動方法などをマンツーマンで指導を受けられるようにした。
他の企業等への健康経営の普及促進
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- 期間
- 2020年10月~現在継続中
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- 取組内容
- グループ会社の「健康経営推進方針」を発信し、社内保健師/産業カウンセラーによるメンタルヘルス教育、禁煙指導、女性の健康課題セミナー等をグループ会社でも実施している。また、仕入先連絡会等で、健康経営の推進・戦略マップの作成方法や施策の効果検証方法などを展開。銘柄選定企業として、希望各社へ自社の取組みや効果検証方法を開示している。
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- 工夫したところ
- 健康推進グループメンバーが健康経営アドバイザーの資格を保有している。



